ボロ隠しにもなる。
最近では、日本でも壁紙の研究が進み、わが国の住宅にマッチした色柄や、扱い方が簡単で便利なものが数多く市販されるようになった。
デザイン、材質とも、国産品でもヨーロッパのものをしのぐような壁紙にお目にかかれるようになった。
ときには価格の高いことを含めて、欧米のものに負けなくなっている。
なんといってもはるときの失敗が少なくなり、はり方が楽になったのは喜ばしい。
裏面に水溶性のノリが水につけただけで簡単にはれるように加工されているのである。
水につけた壁紙をまっすぐにはりつけていき、ちょっとしめらせたスポンジで平らにならしてシワを伸ばす。
もし、失敗しても、はってすぐなら容易にはがすことができる。
壁紙は、一度はってしまったら半永久的なものと考えてはいないだろうか。
一年に一回大掃除をしたり、障子紙をはりかえるのと同じように、室内の雰囲気をガラリと変える壁紙のはりかえをおすすめする。
照明は明るいばかりが能ではない。
光は、照度と輝度を測定する。
輝度の高いものはまぶしさを与え、長くいると不快感に連なる。
その後遺症として視力の低下をも引き起こすことがある。
たとえば、夜、自動車に乗っていて、対向車のヘッドライトを見たときや、真夏の太陽に目がくらんだりしたときだ。
人間の瞳孔は光量に応じて拡大、縮小するが、この開閉を繰り返すと、生理的に非常に疲れる。
まぶしさは住まいのいろいろな場所で見うけられるが、なるべく避けたい。
照度についても同じようなことがいえる。
日ざしの強いとき、窓ぎわと、室内の明るさとの間に極端な差ができてしまう。
目の疲れが激しく、体にもよくない。
これを避けようと思えば、レースのカーテンやブラインドなどを適時利用するといった工夫をして、窓に集中する明るさを和らげることが必要だ。
こんなとき、日本古来の明かり障子には、陽光の反射をさえぎるだけではなく、室内に穏やかな明るさをもたらす、という生活の知恵があった。
室内の照明についても同じことで、まぶしく感じるような照明のあり方はぜったいに避けなければならない。
住宅の照明に限らず、照明の良し悪しというのは光の良し悪しであって、照明器具の良し悪しではない。
当然のことである。
特に住宅用の照明器具を買うときは、いちばん目立たない照明器具を選ぶのが眼のためにはよい。
シャンデリアなどで豆ランプを細かくたくさん並べたような照明器具を使っている人がいるが、あれは案外目によくない。
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